風評被害!?排便マナーに関する私的考察

上海ディズニーランドがプレオープンした時から排便マナーについての中国人の酷さがいろいろなメディアで指摘されていた。実際現地に行って見た感じではそうした問題に遭遇することは少なかった(「なかった」というわけではない)。
中国国内の人ですら、マナーの悪さを嘆いているが、実際のパーク内では少なくとも排便に関しての極端なマナーの悪さはほとんど感じなかった。

そもそも年間で1000万人以上のゲストが来る場所で、こうした問題が全くない施設というのもあり得ない話である。
自分が以前勤務していた施設でもこうした事態は繁忙日にはよく発生していた。でもそれはマナーが悪いからとは思っていない。ゲストが増えればそれだけいろんなことが起こるという単なる確率の問題だ。

日本のレジャー施設でも子供が漏らしてしまった、大人でも嘔吐してしまったなどのトラブルはどこにでもあるし、自分自身もTDR、USJなど有名テーマパークでそうした事態に遭遇したこともある。

しかし、なぜか中国の施設では排便マナーがクローズアップされて、そこに端を発して中国人全員がマナーが悪いという話になっているようだ。

このマナー問題の根源はどこにあるのか?と調べてみたところ、香港ディズニーランドがオープンしたころが起源になっているようである。それ以前は、中国人が排便に関してのマナーが極端に悪いなどということはあまり言われていなかったようだ。
では、香港ディズニーランドで何があったか?といえば、メインスポットの眠れる森の美女の城で用便してしまった子供がいて、それは親の指示によるものだった。という話である。

この話が拡散した理由の一つは、パーク内の最も重要な場所でこうした行為が起こってしまったことであり、本来であれば最も気を使うべき場所で自己の生理欲を優先してしまったことから、マナーが悪い(マナーがない)ということになってしまったのではないだろうか?

「他の場所ならまだ知らず、よりによってこんな大事な場所で。。。何たる無礼者!マナー知らず!!」ということだろう。

このことを発端にメディアからのバッシングを受けた中国政府も過敏に反応した結果、マナーを向上させろというスローガンが政府から発生し、SNSユーザーはマナーの悪さを一生懸命探してあたかも日常的に行われているかのように流布してしまう。この繰り返しがマナー問題を大きくしてしまったのではないかと自分は分析している。悪いところや弱点を流布するにはSNSは格好のツールといえるし、同じマナー悪さでもSNSの利用についてのマナーは排便マナーよりも大きく取り扱われないので、やりたい放題である。

本来、集客数が1000万人を超える施設であれば、多かれ少なかれ発生する問題が民族性の問題にまで大きくなってしまったのは、上述のような理由なのかもしれない。

日本では、こうした問題がマナー問題に直結しないのは、施設内で何が何でも清潔さを維持しなければならないところなどでは、大人も子供も気を使っているからだろう。これをもってマナーが良いということも言えるだろうが。。。

今後の懸念を言えば、現在は当日券がほとんどなく、来場者の属性も中国国内では富裕層が中心になっている。このためトイレの利用もほとんど問題なく使われているが、今後地方の子供などが利用するようになってきたとき、洋式便器の利用は注意が必要であろう。中国国内は地方に行けばまだまだ洋式便器は数も少ない。子供の中には使ったこともない人も出てくるであろう。利用方法がわからずに新しいトラブルが発生することは十分に想定される。そのうち、上海ディズニーランドの洋式便器の扉にはこんな案内が登場するかもしれない。

上海ディズニーランド

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